誰かが呼んでいるような気がする... 徹は最近そんな夢を見るようになっていた。 ある日、徹は偶然にも、生き別れになった祖父のの死を知る。 祖父の残した遺品から奇妙な「河童のミイラ」が発見された。 徹は、自分の過去を知る為、祖父の住んでいたさびれた漁師町に出かける。 そこで彼を待っていたのは、恐ろしくも悲しい一族の掟であった。 夢と現実が混沌した世界で、増え続ける地震が意味する事とは? 深海から呼ぶ声の謎は、今開かれようとしていた。